PAC通信 vol.25

平成25年9月10日、インドネシア・アチェ州の公立プカンバダ第一中学校にて第4回晃月スクール卒業式を開催させていただきました。今年度は当スクール第4期生として計17名の生徒さんが卒業しました。
日本からは、当会役員に加えて福島県相馬市から相馬報徳社の副理事長・渡邉義夫さんが参列してくださり、生徒さんのご家族や地域の方々、現地スタッフの皆とともに第4期生の卒業を御祝いさせていただきました。
今年度で晃月スクール創立6周年。改めましてこれまでの皆様の御支援に心より御礼申し上げます。
子供達の将来に少しでも役に立てるよう、これよりもアチェにおける活動に邁進して参ります。
引き続き皆様の変わらぬ温かいご支援ご協力の程お願い申し上げます。

晃月スクール第4回卒業式


晃月スクール第4回卒業式

今年も晴れやかな笑顔にかこまれた卒業式を迎えて

ファイザちゃん

アチェの子供として誇りに思っています。

こんにちは。ファイザ・マウリアです。
KS(晃月スクール)はアチェで一番最高の外国語教室だと思います。KSで勉強ができて、アチェの子供として私はとても誇りに思っています。授業料無料はもちろんですが(笑)、授業の仕方が良くて本当に楽しかったです。
KSでは様々な体験をしました。日本から来られたボランティアの方々との出会いはとても刺激的でした。色んなゲームをしながら言葉を学習したり、ネイティブの方と直接話をすることができたからです。特に折り紙をしたり、思いやりの歌を手話で練習したり、とても感動しました。 三年間KSで日本語を勉強してきました。難しかったですが楽しかったです。日本語を少しずつ覚えるようになりましたが、日本の方とコミュニケーションをとろうと思ったときに話をしたくても言葉がまだまだ出てこないです。 これからも勉強を続けて、一生懸命頑張っていきたいと思います。 KSの益々のご成功を心よりお祈り申し上げます。

ムクマルくん

共に経験を共有できた事が嬉しいです。

晃月スクールでの三年間、英語の学習をはじめ本当にたくさんのことを学びました。正直、三年前の僕は全く英語が分かりませんでした。ですが今は自信を持って会話することができます。 また、晃月スクールでたくさんの友達ができました。みんなで英語を学ぶなかで、お互いの経験をともに共有できたことがとても嬉しかったです。
それから何よりも、日本を訪問できたことは今でも夢のようで望外の喜びでした。岩手県大槌町のみんなと一緒にサッカーをしたことは私にとって一生大切な思い出です。
将来、晃月スクールがたくさんの優秀なアチェの若者を輩出することを願っています。3年間の学習を支えてくださったすべての皆様に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。

日本人学生アチェで日本語指導

今年度に入り、3人の日本人大学生がアチェを訪問し、晃月スクールでの日本語指導や各人の特技を活かした子供達との交流を行っています。 昨年度から日本語ネイティブによる日本語指導を当会の活動方針として挙げていましたが、今年度は日本人大学生による活動を展開しています。 今号では、まず2人の学生を紹介します。

2人とも英語が堪能で、日本語指導の際も英語力を活用し子供達に日本語を分かり易く説明することが出来ました。アチェ滞在中のスケジュールは、午前中に晃月スクール日本語教師への日本語指導や日本語の授業のある現地の学校で授業をする先生のサポートをし、午後には晃月スクールで日本語の指導を行いました。また、休日には近くのビーチで子供達との交流を行うなど、アチェ観光を楽しみました。
福岡さんの滞在中には、タイミングよくバンダ・アチェ市で日本語オリンピック、アチェ日本文化祭が開催されました。文化祭では彼女の特技である茶道と書道を披露し子供達にも楽しく教えていました。
高畑君は高校時代サッカーの全国大会に出場した経験があり、メックス先生が経営するフットサルコートでサッカーの指導をしました。アチェではサッカーが特に人気のあるスポーツで彼の特技が大いに活かされました。最終日には「ソーラン節」を踊りも含めて子供達に指導し、歌やダンスが大好きなアチェの子供達は大いに楽しんでいたようです。
彼は、アチェで子供達が披露した「OMOIYARIのうた」に大変感動したと感想を述べていました。 2人からは、現地でのスケジュールや交通手段、滞在中の課題などについて意見を頂きました。今後の活動に活かしていきたいと思います。もう1人の学生・内田さんの活動については次号で詳しく紹介いたします。

孤児たちの今

子供達を訪ねて

ウェタちゃん

レポート 高畑晃
奨学金を受け取っているウェタちゃんの自宅訪問に行きました。
津波で父親を失い、お母さんが畑仕事で得る収入を頼りに4人の子供を支えていました。実は、PAC(良心、市民の会)ウェブサイトにも紹介されている様に、ウェタちゃんは奨学金プログラムの最初のモデルとなった女の子です。当時はまだ小学校3年生だった彼女が、今や高校生となりました。写真の僕とウェタちゃんの距離感から分かるように、とてもシャイな子です。w(嫌われてるだけかも....)けど、時折、笑顔で近況を話してくれました。将来は、看護婦さんになりたいようです。
次に小学校3年生ラマティラちゃんの家を訪問してきました。津波で父親を亡くし、母親と1歳の妹との3人暮らし。好きな科目は英語、学校での勉強が楽しく、クラスでの成績は1番で、将来の夢は病気の人を助ける為にお医者さんだそうです。素晴らしいですね!
アチェひろば

晃月スクールを卒業した子供達が将来の夢に向かって勉学を継続できるよう、昨年より開始した新たな奨学金。最初の奨学生ラマヤンティちゃんのメッセージを毎号紹介させていただきます。

やる気は満々!最後まで頑張ります。

晃月スクール卒業生の集い

こんにちは。皆様お元気ですか。アチェからいつも皆様の無事と健康を祈っています。
喜びと悲しみに満ちた9月が終わりました。8月から9月にかけて、看護学校では新入生を迎えて新たな一年がスタートしました。新入生の入学に当たり、私達の学生委員会は新入生歓迎会や行進訓練などを行いました。
新入生歓迎会は8月27日から29日まで、行進訓練は9月2日から7日まで行われました。とても疲れましたが、行事が無事終了し、また成功だったので先生方にも喜んでいただきホッとしました。
8月28日は学校の創立記念日でした。看護学校の周年記念に合わせて学生委員会がイベントを行いました。私は文化委員会のメンバーとして運営に協力し、記念イベントがスムーズに進行したことをとてもうれしく思いました。先生方、そして生徒のみんなも参加して一緒に良い時間を過ごすことができ、イベントは大成功でした。
成績表をもらいましたが、神様のおかげで良い結果でした。前回よりも良い点数が取れ、ついに私の努力が報われました。今学期はもっと良い結果を出せるように祈っています。授業はもう始まっています。やる気は満々で、最後までこの気持を持続できるように頑張ります。
以上、私から10月のレポートです。何か不十分なところがあれば申し訳ありません。皆様が良い日々を過ごし健康であることを祈っています。

Diary from Aceh

このコーナーでは、私たちと一緒にインドネシア・アチェ州での活動を支えてくれている仲間のメッセージをお届けします。
今号は、LCOスタッフのファティマさんです。普段は控え目な彼女ですが、いつもニコニコ笑顔で活動に従事する姿が印象的です。ファティマさんと初めてお会いしたのは2006年。スタトラ沖地震後に黙々と孤児院でお世話していた彼女の姿が今も瞼に焼き付いています。


共に協力をしてより広い活動を…。

ファティマさんのファミリー 私は8人兄弟の7番目の子供です。父親は2007年のイドゥル・アドハ(イスラムの犠牲祭)を迎える前に亡くなりました。2008年8月10日に結婚し、2009年7月8日に娘が誕生して、ザキアトル・ファキローと名付けました。 以前、私は図書館の企画管理員として勤めていて、また「アチェ子供財団」の孤児院で保母として働いていました。2009年5月にボランティアとしてLCOに入り、これまで様々な素晴らしい体験をすることが出来ました。色々な体験ができ、知識も身に付けることができ、そして何よりもたくさんの優しい日本の方に出会うことができました。 LCOでは、毎月子供たちから提出されるJGA(奨学金)レポートなどの管理をしています。これからもPACとLCOが共に協力し合って、より広い活動が出来ることを願っています。いつもご支援をいただき感謝しています。これからもよろしくお願い致します。

東日本大震災活動報告

レポート:李澤玄

今回は、鍼灸師の向井先生・清水先生と、宮下健一さん、松田つた子さんと私の5名が京都から参加し、横浜から市川夫妻が23日に合流した。
行程はいつもの通り、初日は大野台第2仮設で施術を行った。138世帯が入居していたこの仮設住宅も、今は100世帯を切っている。若い世帯を中心に仮設を出て新たな居を構えているそうだ。若い人は仕事を求めて相馬市を出ていく人も多いと聞いた。このような状況の中、従来に比べ予約人数が少なく不安を持ちながらのスタートだったが、最終的には24名の方に施術を行うことが出来た。夕方には「鹿狼の湯」という仮設から5分ほどの所にある景色のきれいな温泉で疲れを癒し夕食を摂るため報徳庵に向かった。
夕食会にはこの土・日の原釜朝市クラブで歌を披露するためにやってきたハクトさんやルート9の三人の歌手の方や、ブリッジ・フォー・福島の加藤さん、NPOカタリバのメンバーであり女川向学館で子供たちに勉強を教えている山田さんや学生インターンの方も一緒になって、相馬での活動やそれぞれの活動について話をすることが出来た。当然ながら皆さんの熱い思いを聞くことが出来、有意義な時間を持つことが出来た。
翌日は報徳庵で28名の方に施術を行った。ハクトさん達の歌やこの日合流した市川夫妻の歌を相馬の皆さんと一緒に聞き、感動を与えてもらいながらの活動になった。ルート9のメンバーは22日に避難地区が解除された小高地区や浪江町を地元の方(NPO浮船の里の久米さん)の説明を聞きながら訪れたそうで、メンバーの一人は涙が溢れたと言っていた。この地区は未だ船や車が転がった状態が続いている。相双地区の復興はまだ始まったばかりであり、多くの問題を持ちながら更に新たな問題を生成しているのが実情だと地元の方が話している。若い人が地元に残るための環境を作ることが、他の放射能問題を抱えていない地区よりも困難であることが大きな原因だ。政府、地域の行政、東電はこの問題をもっと深く認識して対応してほしい。
今回も旅館「みなとや」の菅野さんや渡邉さん、原釜朝市クラブの高橋さんを始めスタッフの皆さんに大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

大阪鍼灸マッサージ協同組合より、活動協力として治療用品のご寄付をいただきました

Kakoji's コラム

2011年、2012年に来日して一緒に東北を訪問した仲間と このコーナーでは私・加古川圭司こと「カコジ」が日常の体験談や感じたことをお伝えしていきます!

感謝の念。

今年も当会名誉顧問・松川晃月師の祝辞を持って第4回晃月スクール卒業式に参列させていただきました。私にとっては、祝辞の中で「私達が大きな家族であるということを忘れないで」というメッセージがとても心に響きました。
毎回嬉しく思うのですが、今回の卒業式にも晃月スクールOB/OGのみんなが駆け付けてくれました。変わることのない卒業生達の強い絆を感じて、晃月スクールの今後の発展を確信しました。
もう1つとても喜ばしいことがありました。2011年11月に来日して、一緒に東日本大震災の被災地・岩手県大槌町を訪問したムクマル君が卒業したことです。たくましく成長した彼の顔、本当に素晴らしかったな。
スマトラ沖地震から間もなく9年。アチェの子供達の笑顔と成長を見て、これまで活動を続けさせていただいていること、その全てのおかげさまに改めて感謝の念を抱いた今回のアチェ訪問でした。

心と心がふれあう関係を目指して、活動を支えて下さっている皆様を紹介する「私たちの絆」。
今号は、今年6月中旬から約1ヶ月間アチェにて滞在して当会活動に尽力してくれた高畑君です。

高畑 晃さんのメッセージ

みなさん、こんちには。
今年の6月中旬から7月中旬にかけて約1ヶ月間、アチェでボランティア活動をしました大学生の高畑晃です。
ボランティアの主な活動は、
① 週3日晃月スクールにて日本語・英語指導
② 地元の中学校・高校にて日本語指導
③ ファルロジさんとメックスさんと長文を中心に日本語検定1級に向けての日本語指導でした。
また、ボランティアの活動以外にも、ファルロジさんの自宅にホームステイさせていただき、毎晩バイクの後ろに乗せてもらって外食に行ったり、メックスさんが経営するフットサル場で夜遅くまでサッカーをしたり、晃月スクールの生徒達と週末にビーチや温泉に行ったりと、数多くの素敵な思い出ができました。
まず、何より驚いたのが晃月スクールの生徒達の勉強に対する熱心な姿勢と向学心でした。授業中だけでなく、普段の生活から機会があれば言語や文化について質問を数多く受けました。
そして、滞在期間中、最も印象に残ったのは、生徒達、先生達、そしてLCOのスタッフ達のOmoiyariでした。言語教育を通して子供達を手助けに行く立場でしたが、私自身がむしろ彼らの思いやりに励まされ、心が温まり、精神的に救われたことが多かったです。最終日に、子供達が皆で歌ってくれた「OMOIYARI」の歌は一生の思い出です。
子供達とより近い年代で、同じ目線で触れ合える、有意義なボランティア活動がこれからも続くことを祈っています。
最後に、PAC・LCOを支えて下さっている皆様、現地スタッフの皆様、そして生徒の皆様に、このような経験をさせていただき感謝の思いで一杯です。特に、李澤玄さん、ファルロジさん、メックスさんにはお世話になりました。本当にありがとうございました。


高畑君

高畑君は現在アメリカ留学中の大学4年生。昨年も他団体のボランティアでアチェに滞在した経験があり、私たちの活動をウェブサイトで調べて応募してくれました。 中学時代は父親の仕事の関係でマレーシアに住み、言語のマレー語はインドネシア語の起源です。また、高校時代には日本でサッカーの全国大会に出場した経験を持っていて、サッカーはアチェでも大人気のスポーツです。これまでの経験を活かして、アチェの子供たちに日本語指導やサッカーの指導をしてくれました。 子供たちに大人気の高畑君。「来年もぜひアチェに来てください!」と彼のアチェ再訪を多くの子供たちが願っています。 高畑君ありがとう!!

|| 晃月スクールとは

2007年8月5日、地域の子供達を対象に教育水準の向上を目指して開校した授業料無料の語学教室。アチェ州・公立プカンバダ第一中学校との協力のもと、日本語と英語の授業を実施。2013年9月末現在、計154名の生徒が在籍。

|| 奨学金(JGA)について

2013年9月末現在、124名の災害孤児を対象に生活保護を含む就学支援として、毎月一人300,000インドネシアルピア(現在のレートで約2,718円)の奨学金を給付しています。

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