PAC通信 vol.27

常日頃より当会の活動を応援してくださっている全ての皆様に心よりの御礼を申し上げます。
おかげさまをもちまして本年度も、
4月23日~28日まで6日間にわたるアチェの子ども達の日本訪問を実現することができました。
これまでの5年間に来日したアチェの先輩達が、その経験を糧に現地で活躍する姿を見させていただき、来日企画の継続を大目標にさせていただいていた本年度。 この度も、会員の皆様をはじめ活動を支えてくださっている皆様方の温かい想いに包まれて、短い期間ではありましたが子ども達にとって大変充実した6日間となりました。ご協力誠にありがとうございました。

今号では、子ども達の日本滞在の様子を皆様にお届けさせていただきます。どうぞお楽しみください。

アチェ訪問報告
レポート:李澤玄

4月23日、3人の女子高校生と日本語教師のサラ先生が日本にやって来た。参加した高校生は日本語コースのマフィラさんと英語コース卒業生のサラさん、そして奨学金受給者で英語コース卒業生のリンダさんの3人だ。サラさんは高校1年生で他の二人は高校3年生。もちろん初めての日本訪問だ。
23日8時20分、関空に到着した一行は永尾理事長や加古川理事などの出迎えを受け、当会を支援して頂いている永伸商事(株)を訪問した後、永尾理事長の野菜加工場の見学を行った。アチェには工場が少ないため、このような加工場の見学は初めての体験だ。最初は玉ねぎを裁断する工程の部屋に入ったが、インドネシア人は目が大きいからかすぐに目から涙が溢れていた。他の食材の加工工程を見学し、日本の食品加工場の衛生管理を学んだ。永伸商事(株)、(株)龍嘻飯店の方々には温かく迎えて頂き日本での最初の企画を楽しんだ。
尼崎市を後にして神戸にある神戸ムスリムモスクに行った。どこに行きたいかのリクエストの中で、このモスク訪問は上位を占めていた。彼女たちはここでお祈りをし、モスク前のムスリム向けのお店も見学した。この日の夕食は永伸商事(株)のご招待による焼肉だ。アチェの子ども達は焼肉が大好きで永伸商事(株)による焼肉のご招待は3年連続だ。これまではアチェからの参加者が固まって食事をしていたが、今回は各テーブルに分かれて招待して頂いた永伸商事(株)の人たちとの会話を楽しみながらの食事となった。山本社長の計らいで食事後にヘップファイブの観覧車に乗り梅田の夜景を楽しんだ。彼女たちにとって素晴らしい思い出の一つになったと思う。この日はサラ先生を含む全員が李の家に泊まり翌日に備えた。
24日は朝から新幹線で広島へ。新幹線の中では景色を見る余裕もなくすぐに眠りについていた。広島へは亀水会長と黒川さん、李が同行した。最初の目的地は原爆ドームと資料館。原爆ドームを見学し、資料館では熱心に展示資料を見て回った。インドネシアでも日本での原爆投下とその悲惨な状況は学校で勉強しているので日本に行く機会があれば行って見たいと思うところの上位になっている。彼女たちもここでの体験をアチェに帰って周りの人たちに知らせていくだろう。
昼食に広島焼きを食べた後、MAZDAミュージアムに行った。ここではMAZDAの歴史と車の製造工程を見ることが出来る。インドネシアにも多くの自動車工場があるが、そのほとんどはジャワ島にあるため、彼女たちは初めての見学だ。それどころかこんなに大きな工場はバンダアチェ周辺にはないのでその規模にも驚いていた。自然の大きさは見慣れてはいるが工場や高い建物などもバンダアチェ周辺にはない。彼女たちにとって日本で見るものはその多くが初めてのものになる。

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新大阪には午後7時半頃に着き、それぞれのホームステイ先に向かった。マフィラさんは亀水会長、リンダさんは山本社長、サラさんは尼崎の橋本さんのお宅でホームステイをする。この日から最終日までお世話になるホストファミリーと楽しい時間を過ごす初日は遅い時間の帰りになってしまった。
25日は亀水会長の長女、芽衣ちゃんが通う京都市の紫野小学校で小学6年生の総合的な学習の授業を2時間使用して交流授業を行った。最初にアチェの高校生によるアチェの伝統的なダンスが披露された。その後、「OMOIYARIのうた」やサラさんによるアチェの文化や遊びの紹介などを行い、子ども達と一緒にゴム飛びやゴム飛び用のゴム作りなどを行った。続いて紫野小学校の児童4名がそれぞれ調べてきた日本の食文化や流行語などを発表。日本の紹介をした資料をプレゼントされた。校長先生が進行をしてアチェの高校生たちへの質問タイムに入ったのだが、この時間はサプライズタイムとなった。実は校長先生は学生時代にインドネシア語を学んでおり、インドネシア語で質問し児童へ日本語に翻訳して伝えて下さった。最後に児童たちがこの日のために事前に練習した「OMOIYARIのうた」を全員で歌い楽しい2時間を締めくくった。
近くのうどん店で昼食を摂った後、金閣寺に出かけた。天気も良く多くの観光客や修学旅行の学生たちで賑わう中での見学になった。アチェの高校生たちは金閣寺の美しさに目を見張っていた。見学中にたくさんの土産物屋さんで多くの和菓子を堪能し、お腹一杯になっていたようだ。といっても試食品を次から次へと食べていたのだが・・・笑。
その後に原谷苑へ行き、この時期の植物を見学した。ここではしだれ桜がたくさん咲いており、桜を見ることを楽しみにしていた皆は大変喜び、写真を撮りまくっていた。
この日は永尾理事長を始め、亀水会長、ウィナさんが参加して下さり、さらに渚先生がお母さんと長女を連れて参加して下さった。また、名古屋から内田さんも参加され子ども達との旧交を温めていた。
26日は、私たちNPO良心、市民の会の定例総会が大阪南港WTCのワールド・ビュッフェで開催され子ども達もホストファミリーと一緒に参加してくれた。ここでもアチェの伝統ダンスと「OMOIYARIのうた」やインドネシアの歌、アチェの歌を披露した。第二部の懇親会では参加した支援者の方々の中に入り共に楽しい時間を過ごした。リンダさんはこの夜から永伸商事(株)の末瀬部長のお宅にホームステイ先を変更するため神戸に向かった。
総会の模様は別稿に詳細を譲るが、子ども達は総会前にホストファミリーと京都や大阪などの観光をして総会会場に来た。
27日は、ホストファミリーと一日過ごす日に設定され、それぞれが色々なところへ観光に行った。フィラさんとサラさんは主に京都、リンダさんは神戸を中心に観光した。詳しくは彼女たちの日本訪問のレポートに譲る。
28日滞在最終日。この日はUSJで一日楽しんだ。ジェットコースターに2回も乗るなど、様々なアトラクションを楽しんだ。アチェにはこのような大きな遊園地が無く何を乗るのも見るのも初めての体験だった。一日があっという間に過ぎてしまった。永尾理事長からキティーのぬいぐるみをプレゼントされ驚いたように喜んでいた。この日は理事長御夫婦の他、伊達優子さん、柳川瀬あつ子さん、永伸商事(株)の中尾さんが参加して盛り上げて頂いた。また、学校が終わってから伊達さんの長女が3人の友達を連れて来られアチェの高校生と同年代ならではの楽しい時間を作ってくれた。
USJを後にして関西国際空港に向かい、チェックインを済ませてから夕食を摂った。ここには山本社長夫妻や宮下さん夫妻、加古川さん、永尾誠吾さん、永尾由樹子さんも見送りに来られた。別れを惜しみながら搭乗ゲートで見送り、日本での滞在を終えた。
今回の日本訪問はこれまでとは違い、すべての宿泊をホームステイで過ごした。2日目からは、それぞれが一人になってホストファミリーのお世話になった。これまで以上にホストファミリーと深い絆が出来たように思うし、その事も大きな思い出になったと思う。彼女たちがアチェに戻り、日本での出来事や日本の事、日本人の事をアチェの人たちに伝え、そしてアチェでのこれからの取り組みに役立つことを祈る。
今回の訪日に際して、お世話になった多くの皆様に厚く御礼申し上げます。皆様のおかげをもってこのような活動を行う事ができ、アチェの子ども達に素晴らしい機会を与えることが出来ました。この度も本当にありがとうございました。

Messages to you from ACEH

マフィラさん

マフィラさん 私の初めての海外旅行。今回の行き先は日本!いつの日か日本へ行きたいと願っていた夢が叶いました。あきらめず夢に向かって願い行動し続ければ、夢は叶うと私は信じています。日本へ向かう機内で見た朝陽は一生忘れられない想い出になりました。
関西空港に着くと、李さん、永尾さん、誠悟さん、圭司さんが迎えに来てくださっていました。何と言って良いか分からず、ただ笑顔で幸せですと言いましたが、インドネシア国旗を手に迎えてくださったこと本当に嬉しかったです。
広島へ行った時に体験したこと。私は写真を撮ることが大好きです。特に新しい場所へ行った時には必ずその地とともに私の両足を撮ることが習慣なのですが、広島に着いて写真を撮ろうとした時、誰かが私の姿を見て笑顔で大丈夫?と声をかけてくださいました。下を向いていた私の姿を見て、心配してくださったのだと思います。日本の方って本当に親切だなと感動しました。広島で見た千羽鶴も心に残っています。
今回の滞在で、日本の友達がたくさんできました。芽依ちゃん元気ですか?ホストファミリーの亀水さん本当にお世話になりました。私のたくさんのリクエストを聞いてくださり、いろいろなところへ連れて行っていただきありがとうございました。亀水さん家の畳の匂いが大好きです(笑)私が毎回お茶をいただいていたこと覚えておられますか?すっかり日本茶が好きになりました。
ありがとう、私にこんな素晴らしい機会を与えてくれて。ありがとう、私の夢を叶えてくれて。ありがとう、たくさんの温かい気持ちをくれて。ありがとう、日本の春と桜を見せてくれて。ありがとう、日本の文化、家族や友達のことを教えてくれて。ありがとう、今回のすべてのことに。 また会う日まで!I miss you all!!

サラさん

サラさん 日本を離れた後、日本にもう一度戻りたい気持ちになりました。日本がとても恋しいです。ホストファミリーの橋本さん、伊達みゆきちゃん、李さん、永尾ご夫妻、山本さん、亀水さん、もえさん、宮下さん、日本でお世話になったみなさんに会いたいです。
橋本さんのご家族はとても親切にしてくださいました。新しく友達になったみゆきちゃん、とても綺麗でかわいいです。
初めての日本滞在、長旅でとても疲れましたが嬉しい気持ちでいっぱいでした。同時にたくさんのことを学びました。マナー、清潔さ、時間に対する厳しさや親切さ、など。私はムスリムですが、日本のことをとても尊敬しています。日本に来る前、私の兄や日本へ行ったことのある友人からたくさんの話を聞きました。でも今は、私が日本で経験した様々な話を聞いてもらいたいです。家族や友人、学校の先生にいろいろな話をしたいです。本当にたくさんのことを学ぶことができました。
橋本さん、海遊館、八坂神社、清水寺や大阪城など、いろいろな観光地へ連れて行っていただき本当にありがとうございました。
李さん、空港で迎えていただき、何所へ行くにも常にエスコートしてくださり、自宅にも泊めていただき、日本滞在中は本当にお世話になりありがとうございました。
とても面白い永尾さん、会社を見学させていただいた経験は絶対忘れません。本当にありがとうございました。
最後に、「良心、市民の会」のみなさまのおかげで今回本当にたくさんのことを学ばせていただくことができました。心より御礼申し上げます。
いつかまた日本へ行けることを願いながら、これからもアチェで頑張ります。

リンダさん

リンダさん 【2014/4/22】朝9時に家を出発。クアラルンプールを経由して関西空港へ。
KL空港で見るもの全てが新鮮でした。空港内ではみんなで順番にきちんとお祈りしましたが、BODY SHOPには3回も行っちゃいました(笑)
【4/23】 08:25( 関西空港到着。)
11:00( 永伸商事株式会社訪問。)
13:00( 株式会社龍キ飯店訪問。工場見学。)
16:00( 永伸商事株式会社主催の夕食会。)
永尾さんの会社の工場見学は驚きばかりでした。夕食会の焼肉おいしかったな。この日に滞在させていただいた李さんの奥さんと娘さんが出してくれた日本茶、心に残っています。
【4/24】 朝6時起床。広島訪問。原爆ドームや資料館で見たこと学んだこと、衝撃でした。
ホストファミリーの山本ふみこさんが新大阪駅まで迎えに来てくださり、ご自宅で一緒にいただいたケーキがとても美味しかったです。
【4/25】 紫野小学校訪問。アチェの学校との違いに驚き。新しい日本の友達ができてとても嬉しかったです。夕食には山本ご夫妻が刺身を食べに連れて行ってくださいました。ホストファミリーの山本さんのお母さんにハグしてもらったこととても嬉しかった。
【4/26】 山本ご夫妻と大阪観光。阿倍野ハルカスの展望台はすごく綺麗でした。ふみこさんに服を買ってもらったこと嬉しかったです。この日は末瀬さんのお宅へ滞在。末瀬さんの携帯着信音が犬の鳴き声だったこと、びっくりしました(笑)
【4/27】 末瀬ご夫妻と神戸観光。ポートタウン楽しかったな。末瀬さんの奥さんが着物を着せてくださって撮ってもらった写真は一生の宝物です。
【4/28】 待望のUSJ!!(笑)初めての体験に衝撃の連続。永尾さんがキティーちゃんの人形をプレゼントしてくださいました。やったー!でもこの日が滞在最終日。たくさんのみなさんが関空までお見送りに来てくださり、嬉しかったです。でも日本を離れるのが悲しくて泣いてしまいました。
今回の日本訪問、とてもとても幸せでした。ホストファミリーの山本さん、末瀬さん、本当に親切にしてくださってありがとうございました。 滞在を通じて、出会った新しい友達、また皆様にお世話になった全てのことに感謝の気持ちでいっぱいです。一生忘れません。 私もまたいつか日本へ行ける日を楽しみに、この企画が後輩達へと続いていくことを願っています。

アチェ活動報告

レポート:李澤玄

2月の訪問では、主に今年度のLCOの予算に関するミーティングを行った。今年度より年間計画を立て、それに基づいた予算立てを行い年間の活動を行っていこうというものだ。LCOスタッフにより活動計画を基に予算が提示された。しかし、支出ばかりで新たな収入を得ることについての計画が全くない中、予算規模が倍近くになっていた。これでは到底計画を実行することが出来ないため、ミーティングでは予算の根拠となる活動の説明を受けたものの現実性が伴わないことにより新たな活動に対する予算支出を見送ることになった。従来の活動内容を強化して行くことを主とした活動計画を立て直すことになった。
一方、KSA(卒業生会)の活動はさらに活発になっている。孤児院での日本語と英語教室の他に、一つの小学校でも教室を開いている。また、晃月スクール在校生に対する活動も行い、在校生間の連帯を高めることに役立っているようだ。この活動は基本的に卒業生がボランティアで行っており、今後のアチェ活動の方向性を示しているものと捉えている。彼らがアチェでの活動をリードすることがアチェ活動の自立を促すものとなろう。そのためにもこの活動に対する支援、金銭的なものだけではなくどのように活動を広げていくのか、などの支援の強化が必要になる。LCOがそのための行動を取っているが、そのレベルをさらに上げていくための取り組みが必要になる。
滞在の間に農業の発展のために活動しているユスリさんが経営している農場を見学した。農業は漁業と並ぶアチェの大きな産業だ。農業発展に寄与できる取り組みを行っていきたい。その一つの事業として日本での技術実習生受け入れを考えている。インドネシア最終日にはジャカルタで奥先生と面談し、この事業へのご協力を依頼した。

3月の訪問では、ジャカルタで実習生の送り出し機関を運営しているトフィックさんと面談することが出来た。奥先生の紹介による。トフィックさんの送り出し機関と協力して技術実習生の受け入れを行っていこうという合意を得た。詳細に関しては今後詰めていかなければいけないが技術実習生が、法律に則った内容で日本において技術を学び、アチェに帰ってその技術を活かした仕事に取り組む流れを作りたい。日本での実習期間に十分にお金を貯める事も出来るのでアチェに帰り、新たな就業の受け皿を作れるような取り組みが出来るはずだ。そのような流れを作れる事業として考えている。
3月23日にはオジ先生の送別会が行われた。5年間晃月スクールの日本語の先生としてまた、「良心、市民の会」アチェ代表として活躍してくれたオジ先生も子供が出来、1年以上単身でアチェにおける生活をしていたが、これ以上単身での赴任は困難になりアチェを離れることになった。彼の人柄によると思うが、多くの生徒や卒業生が参加して別れを惜しんだ。彼はジャカルタに近いチカランで次の活動を始める。彼がそこにいることでアチェの子ども達の就業への選択肢が増えるようになるだろう。彼の新たな生活は別れではなく新たな道の開拓と捉えたい。
2月、3月の訪問で全般に言えることだが、この短い期間でも夜の時間に日本語を学びに来る学生がいた。彼らの努力には感動すら覚える。晃月スクールも日々新たな発見をするような進歩が見られており、子ども達の成長に伴って、アチェでの活動も成長していかなければならないと実感する。KSAはその可能性を見せてくれている。KSSGと名付けた晃月スクール在校生のゲーム大会も回を追うごとに素晴らしい内容になっている。彼らの成長がとても頼もしい。4月からは新たな小学校で日本語と英語の教室を開設する予定もある。
4月末現在で晃月スクールは日本語57名、英語75名、計132名の生徒を抱えている。小中高それぞれにおいて授業時間外の課外授業が増えていることで参加が困難になっているという環境の中、多くの子ども達が学んでいる。奨学金に関しては124名の子ども達に毎月300,000インドネシアルピアを支給している。毎月彼らの学習状況や健康状態を調査しているが、多くの子ども達が健康で勉強やスポーツを頑張っている。
支援者の皆様のおかげにより、子ども達は多くの機会を得ることが出来、頑張ろうとする動機付けが出来ている。そのことが卒業生会の活動に繋がっているのだ。

孤児たちの今

ライナ・ミスクァさん 自分の夢の実現に挑戦します。
Laina Misqa(ライナ・ミスクァ)さんは津波でご両親を亡くし、おばあちゃんに育てられていますが、幼稚園の頃から寄宿舎のあるイスラムスクールに通っています。今年で高校1年生になりました。彼女は詩を書いたり小説を書いたりすることが大好きで、その才能が豊かだと周囲の人から言われています。私たちは彼女の夢が実現できるように祈るとともに支援を継続していきたいと思います。

私たちは元気です。また、日本の皆さんのご健勝をお祈りします。
私の寄宿舎学校での今月の活動をお話ししたいと思います。月曜日から土曜日は毎日朝から学校で勉強します。毎週木曜日は洋裁のトレーニングをします。私はそれ以外にも時々文章を書いたり、詩などを書いたりしています。
昨年、大学で詩のコンペや自転車などのコンペが開催されることになり、私は大好きな詩のコンペに出場するつもりでしたが、結局その大会はキャンセルされてしまい大変悲しい思いをしました。

今年に入り、インターンシップの先生が詩のコンペを開催しました。私はすぐに登録し、3月17日の大会に臨みました。当日、私の名前が呼ばれたとき大変緊張してしまいました。3月28日に審査員から優勝者の発表がありました。それは私でした。私は初めてこのような大会に出場し、優勝したので大変驚き、また大変うれしく思いました。
私は自分の夢の実現に挑戦します。それが出来ることを証明したい。私にはできるということをお見せしたいです。皆様からのご支援に心から感謝しています。

平成25年度定例総会開催のご報告

レポート:李澤玄

4月26日、特定非営利活動法人「良心、市民の会」は平成25年度定例総会を開催しました。総会に先立ち永尾理事長から出席者への挨拶があり「インド洋大地震から9年半の年月が流れる中、津波孤児への教育を受けるための支援とアチェの子ども達の将来に繋げるための日本語と英語の無料スクール「晃月スクール」の運営を行ってきました。今年度は晃月スクール卒業生や奨学金を受給していた子ども達が Kougetsu School Association (KSA)を立ち上げ、これまで自分達が受けた支援の恩返しとして地域の子ども達へお返ししていくことを目的に、孤児院や小学校で日本語と英語の無料教室をボランティアで始めました。私達の思いがこのようにアチェの子ども達に伝わっているのです。これからもこの活動を継続していくため、皆さんのご協力をお願いします。」と話しました。
この度の総会には、福島県相馬市からNPO相馬はらがま朝市クラブ理事長の高橋永真さんと一般社団法人相馬報徳社副理事長の渡邉義夫さんがお越しくださり、またアチェから3名の高校生と引率のサラ先生が出席しました。
理事長挨拶の後、総会が開かれ平成25年度の事業報告や会計報告が承認され、アチェでの奨学金支給事業や晃月スクールの継続、卒業生へのさらなる取り組み、自立に向けたアチェ事業の取り組み、東日本大震災への取り組み、財政基盤の強化を柱とする平成26年度事業方針と予算案が満場一致で採択されました。特に今年度は卒業生への取り組みとして、日本への技術実習生派遣を行っていくためのシステム作りが新たな取り組みとして採択されました。アチェでの就業状況は決して良い環境とは言えず、日本で技術を習得しアチェで事業を行っていけるような仕組みを作っていくことにより、アチェでの就業環境を少しでも良くすることに繋げたいという考えの基にこの事業を進めて参ります。
総会後、高橋さんと渡邉さんからそれぞれ相馬の現状についてお話し頂き、アチェの高校生による伝統舞踊や歌の披露が行われました。二ヶ月間練習してきたダンスは高橋さんの表現を借りれば三位一体となった素晴らしいものでありました。また「OMOIYARIのうた」を手話付けで歌う姿はいつ何度聞いても感動します。最後はサラ先生も一緒になってインドネシアの歌とアチェの歌を披露してくれました。
第二部ではアチェの高校生がそれぞれ席を分かれて参加者の間に入り懇親会を行いました。懇親会では支援者とアチェの子ども達が色々な話を交わして、交流を深めることが出来ました。

心と心がふれあう関係を目指して、活動を支えて下さっている皆様を紹介する「私たちの絆」。
今号は、今号は、福島県相馬市の高橋永真さんを紹介させていただきます。

高橋さんとは、私たちが支援していた避難所「スポーツアリーナ相馬」の避難所解散式の時に渡邉さんから紹介されたのが初対面でした。その時に、これから「NPOはらがま朝市クラブ」の活動を行っていくという話を聞き、朝市で被災者の方々に配布できるようにタオルを送らせていただいたことからお付き合いが始まりました。同い年ということもあり親しくさせて頂き、その後の私たちの相馬市における活動では大変お世話になりました。早くからご自身のご商売を再スタートされ、NPOの活動と二足の草鞋を履き大変なご苦労をされていますが、そのことを全く見せず明るく皆を引っ張ってくれる兄貴として大活躍されています。

高橋 永真さんのメッセージ 「感謝とともに自立に向かって!」

皆様初めまして、私は震災後に魚屋、漁師が集まり発足しました『NPO相馬はらがま朝市クラブ』の高橋と申します。
震災直後に 一早く相馬に支援に入って頂きました御団体の李氏とは、もう三年以上のお付き合いと成ります。あの頃は混乱と不安の中、何をして良いのか分からず、御団体をはじめ全国のご支援に本当に助けて頂き大変感謝しております!
ただ3年も過ぎると被災地も、瓦礫も無くなり新しい建物も建ち、段々と普通の生活が出来る様には成って来たので『喉元過ぎれば熱さを忘れる』ではありませんが、私達は本当の感謝を忘れて来ているのかも知れません。故に、今一度 あの時のハングリーさと、ご支援を受けた感謝と感動を何時も心に止め置き、少しでも早く『自立』をすることが、皆様に対しての恩返しかとも思います。
但し、今の福島は助成金、補償金などのお金が散乱し、人間本来の危機感が薄れ、前に向かって生き抜こうとする人の方が少なく、ただ流れに任しているのが大半と成って来ています。
でも私達は前向きに、この相馬で生きて行こうと決めましたので、今後は違う形でのお付き合いと成ると思いますが、末長く皆様と関わりあって生きて行ければと願っています。
これからの福島は、時間が経つにつれて深刻な問題が出てくるのは必至です。皆様には、今後も変わらぬご支援ご協力の程と、人間として、普通の日本人として、関わって頂きたいとお願い致します。


Kakoji's コラム

このコーナーでは私・加古川圭司こと「カコジ」が日常の体験談や感じたことをお伝えしていきます!

笑顔の絆をつなごう!

2月25日、当会活動をいつも温かく応援してくださっている漫才師の宮川花子さんから大変嬉しい話をいただきました。「カコ君、4月27日にまた岩手の沿岸の方へ大花ファミリーで公演に行くんやけど、現地の調整ができれば大槌町に行かせてもらうよ。」
有り難いお話に興奮した気持ちで早速、大槌町の仲間に連絡を入れました。大槌のみんなも大喜び。「大槌のことを心に留めてくださっていて本当に嬉しいです。」大助花子さんの温かい気持ちに応えるべく、日々復興事業に多忙の合間を縫って大花ファミリーの大槌町再訪の段取りを進めてくださいました。
4月27日の日曜日、快晴の天之氣のなか東京始発の新幹線で新花巻に来てくださった大助花子さんを、大槌のメンバーと一緒にお出迎え。大槌へ向かう道中の車内、皆で様々な話を交わしました。そのなかで私の心に一番響いた言葉が花子さんの次の言葉です。「大震災から3年間は何が何でも被災地での公演を続けさせてもらうと心に決めてたんやけど、ここからが本当に大事なんやなぁ。メディアが伝えることはどうしても喜ばしい明るいニュースが多いけど、被災地の実際の復興状況は本当にまだまだなんやなぁ。現地の状況を見て知っている人は、しっかりと声を上げていかなあかんわ。」
笑顔の絆をつなごう! 現地の方々の様々な問題や悩み、それに応える大助花子さんの会話に心引き締まる思いで大槌に入りました。天之氣に恵まれて「第二回大助花子ファミリー漫才公演〜笑顔の絆を繋ごう〜」と題して、一昨年の6月11日に続く漫才公演が無事行われました。今回もたくさんの方々に楽しんでいただくことができました。感謝の念でいっぱいです。本当にありがとうございました。

|| 晃月スクールとは

2007年8月5日、地域の子供達を対象に教育水準の向上を目指して開校した授業料無料の語学教室。アチェ州・公立プカンバダ第一中学校との協力のもと、日本語と英語の授業を開校。 2014年4月末現在、計132名の生徒が受講。

|| 奨学金(JGA)について

2014年4月末現在124名の災害孤児を対象に生活保護を含む就学支援として、毎月一人 300,000インドネシアルピア(現在のレートで約2,636円)の奨学金を給付。

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